修道院
村をぐるっと散歩し、資料館も見て、暗くなる前にそろそろ引き返そうと思ったのですが、そこで、さて、どうしようと考えました。ほとんど人を見かけない村、車も全く通りません。
行きに乗せてもらった車では確か道はどこも曲がることなく、ひたすら真っ直ぐだったはず、それに8kmならば2時間程で暗くなる前にバスのでている村に着くだろうと思い、歩くことにしました。
村と村の間は、家や建物が全くなく、車が通れる道以外は自然がたくさん残っていて、澄んだ空気が気持ちよく、歩いているだけで不思議と満たされた穏やかな気持ちになりました。
今までこんな田舎に一人で行ったことのない私は、で何もない、誰もいない所をただ歩くことがこんなに楽しいなんて思ってもみませんでした。
山の景色を楽しみながら一時間程歩くと、突然目の前に立派な東方正教会の修道院がありました。一応道を聞こうと、丁度修道院の外にいた尼僧達に目的の村を訪ねると、英語の話せる尼僧をわざわざ呼んでくれ、その村まではあと4kmくらいとのこと。
お礼を言って歩き出すと、引き止められ、尼僧同士で何か話し合っている様子。「ちょっと待って、クルジナポカに行くんでしょう?だったら、いま丁度がクルジに帰る人達がいるから、車に乗せていってもらいなさい、聞いてあげるから」
修道院を訪れていたおじさん2人は偶然クルジの私の泊まっていたお家の近くに住んでいて、帰る所だったそうで、同乗させて頂けることになりました。
お礼を言って車に乗ろうとすると、尼僧の一人が、「そういえば、お腹すいてない?何か食べていきなさい」と修道院の中へ案内してくれました。彼女達はもう食事を済ませたようで、ご飯とお魚、冷たいスープ、サラダなどがテーブルに出ていました。
「遠慮しないで食べなさい」とお皿に盛られた美味しい食事を食べながら、彼女と話をしていると、今度は司祭が入ってきて、ラミネートされたイエス様のイコンを3枚と「これで何か食べなさい」とお金を少しくれました。断ったのですが「とっておきなさい」と。(普通は逆です、誰に話しても皆ここが首をひねるポイントです)
英語のできる尼僧の方が、ここでは40人の尼僧が生活していると説明してくれ、「2週間位前にルーマニア人と結婚し、東方正教会に改宗した日本人の男性が何日か来ていたのよ」と言っていました。「何日か泊まっていったら?ここ、泊まれるわよ」と言ってくれたのですが、荷物は全部クルジにあるので今回は無理でした。
ご飯を食べていると、他の尼僧達も物珍しそうに覗き、おしゃべりをしに来ます。帰り際に、「朝食に」と甘いパンと果物を袋に入れて持たせてくれました。今度は本当に何日か泊まりに行けるといいなと思いました。
クルジに向かう帰り道では、羊の毛皮を肩に掛けた羊飼いの姿や、馬車と何度もすれちがいました。聞いてはいたものの、本物を見るのは初めてだったので目が点になりました。
車を運転しているおじさんは、途中で奥様の経営する薬局へ寄り、私も挨拶に伺いました。
翌日、朝出かけようとすると大家さんが、「さっき男の人が2人見えて、帽子をもってきてくれた」と。すると、昨日車の中に忘れた帽子が届けられていました。



はじめまして。こんにちは。
楽しく拝見させていただいています。
ブログの画像で見かけたベアが気に入り
こよなくのお店にアップされた時には
迷わず購入しました。
昨日そのベアが無事届きまして、
他のお人形やベアと並べて嬉しく眺めて
います。かわいいです!
こよなくのお店にやってくるアンティークが、
様々な人とのふれあいを通して
届くのだということがブログから伝わってきます。
情景が心に浮かんできます。
これからも楽しみに覘かせていただきますね。
これからも素敵な旅を!
投稿: ハナコ | 2008年7月31日 (木) 03時18分
ハナコさん、はじめまして。ブログを見て頂きありがとうございます。
ブログは少しでもこよなくに並んでいるアンティークの背景が伝わったらいいなと思って始めたので、すごく嬉しい感想です。
これからもヨーロッパをあちこち放浪しながら、こよなくの商品をさがして行きたいと思っていますので、よろしくお願いします。
投稿: U | 2008年8月 1日 (金) 07時59分